私は20代後半の女性で、会社員として働いています。年収は約320万円で、普段は節約を心がけながら生活しています。しかし、ある日、通販での支払いで現金が必要になり、どうしても現金が足りない状況に直面したことがきっかけで、「クレジットカード現金化」を利用してしまいました。この体験がどんな結果をもたらしたのか、その経緯をお話しします。
通販のコンビニ払いでの困惑
その日は、お気に入りのネット通販サイトで欲しかったアイテムがセールになっており、つい買い物かごに入れて注文を確定してしまいました。支払い方法は「コンビニ払い」を選択していましたが、気がつくと支払い期限が翌日に迫っていました。しかし、財布を確認すると手元にある現金が足りず、ATMで引き出せる額も限られている状況でした。
「どうしてもこの商品を逃したくない」という気持ちが強く、他に現金を工面する方法を考えました。家族や友人に借りることも考えましたが、急なこともあり気軽に頼める状況でもありませんでした。その時、頭に浮かんだのが「クレジットカード現金化」という方法でした。
クレジットカード現金化に頼ることに
クレジットカードにはまだ利用枠が残っていましたし、現金化の方法について以前ネットで見たことがありました。その時は、「急な支払いにはこれが便利そうだ」と軽く考えていたのです。
すぐにスマートフォンで現金化業者を検索し、一番手軽に利用できそうなサービスを選びました。その手順は簡単で、業者から指定された商品をクレジットカードで購入し、それを買い取ってもらうことで現金を手に入れるというものです。手続きはすぐに完了し、その日のうちに現金を手にすることができました。これで通販のコンビニ払いを無事に済ませることができ、瞬間的には問題が解決したように感じました。
現金化に伴う手数料とその負担
現金化を利用して手にした現金は2万円でしたが、手数料として20%、つまり4,000円が差し引かれ、実際には16,000円しか受け取れませんでした。当初は「手数料が少し高いな」と思いつつも、急な現金が手に入ったことで安心していました。
しかし、その後クレジットカードの請求を見て大きなショックを受けました。現金化に利用した分がそのままカードのリボ払いとして請求され、金利が重くのしかかってきたのです。月々の支払いは少額で済んでいるものの、利息がどんどん積み重なり、元金がなかなか減らないことに気付きました。
さらに、クレジットカード現金化はカード会社にバレた場合、利用停止や強制解約といったリスクも伴うということを、後で調べて知りました。この時点で、自分がとても危険な行為に手を出してしまったことに気付き、強い後悔の念に襲われました。
利息とリスクに苦しむ日々
その後、利息を含むリボ払いの請求は毎月続きましたが、支払う度に元金がほとんど減らず、利息ばかりを払っている感覚に陥りました。しかも、手持ちの現金が不足するたびに、「また現金化すればいいか」と考えてしまい、その誘惑に負けて再び現金化を利用することがありました。
現金化の手軽さに甘えてしまった結果、リボ払いの残高は徐々に膨らみ、毎月の支払いが苦しいものになっていきました。また、利息ばかりが増えていくことで精神的にも追い詰められ、余裕がなくなる生活を送ることになりました。
さらに、クレジットカード会社から何かしらの連絡が来るのではないかと毎日不安な気持ちを抱えながら生活していました。カード利用の停止や信用情報に傷がつく可能性を考えると、夜も眠れないほどのストレスを感じることが多くなりました。
現金化の経験から学んだ教訓
今回の経験を通じて、クレジットカード現金化は非常にリスクの高い手段であるということを痛感しました。最初は手軽に現金が手に入る方法として魅力的に思えましたが、実際には高額な手数料や利息の負担、そしてカード会社からの信用を失うリスクが伴うものであり、決して安易に手を出すべきではないものだと学びました。
今では、どうにか少しずつ返済を進めている状況ですが、その過程は決して楽なものではありません。リボ払いの利息による負担が非常に大きく、元金を減らすためには毎月かなりの額を支払わなければならず、その結果、普段の生活にも影響が出ています。
もし、もう一度急な現金が必要になる場面があったとしても、もう二度とクレジットカード現金化には手を出さないと決めました。その代わりに、緊急時のための貯金を少しずつ積み立てて、余裕のある生活を目指しています。また、どうしてもお金が必要な場合には、家族や信頼できる友人に相談するなど、他の選択肢を考えるつもりです。
これからの自分と同じ状況にいる人へ
クレジットカード現金化は一見、簡単な解決策のように見えますが、その代償は非常に大きいです。私自身、この経験を通じて大きな後悔とともに学ぶことが多くありました。同じように急な現金が必要な状況に陥った方には、まずは他の手段を検討し、できるだけ現金化のようなリスクの高い行為を避けるようにしてほしいと思います。
急な支払いは誰にでも起こり得ることですが、手軽な解決策に飛びつく前に、その後に待っているリスクや負担をしっかりと考えてください。この経験が、誰かの参考になり、同じ過ちを繰り返さないための助けになればと心から願っています。