私は30代の男性で、自営業を営んでいます。年収は約500万円ほどあり、生活にはそれほど困っていませんが、普段からキャッシュレスでの支払いを好んでいるため、現金をあまり持ち歩かない生活を送っています。そんな中、自動車税の支払いで現金不足に陥り、急遽「クレジットカード現金化」を利用することになった経緯と、その結果についてお話ししたいと思います。
自動車税のコンビニ払いでの困惑
ある日、毎年5月に請求される自動車税の支払い通知書が届きました。普段からキャッシュレス決済をメインにしている私は、「コンビニでクレジットカードで払えばいいだろう」と軽く考えていました。支払い用紙を持ってコンビニに行き、支払いの際にクレジットカードを出すと、店員さんから「自動車税の支払いは現金のみです」と告げられました。
その場で財布を確認してみましたが、手元にある現金はほとんどなく、ATMで引き出せる預金もそのときは十分ではありませんでした。期限が迫っていたため、すぐにでも支払いを済ませなければならず、非常に焦ったのを覚えています。
クレジットカード現金化に頼る決断
自動車税の支払い金額は約4万円でしたが、どうしても現金を用意しなければならない状況で、途方に暮れていました。そのとき、以前にネットで見かけた「クレジットカード現金化」という手段を思い出しました。「一度だけならば大丈夫だろう」という安易な気持ちから、その方法に手を出してしまったのです。
スマホで現金化業者を調べ、一番手軽に利用できそうな業者を選びました。クレジットカードで商品を購入し、その商品を買い取ってもらう形で現金を得るという仕組みでした。すぐに手続きが進み、その日のうちに3万6千円を手にすることができました（手数料として10％が差し引かれました）。
支払いは済ませたものの後悔が残る
その現金を持って、無事にコンビニで自動車税の支払いを済ませることができました。しかし、その後クレジットカードの請求書が届き、私は大きな後悔をすることになりました。
クレジットカードでの現金化は、業者が指定した商品を購入して現金化する形を取ったため、その購入金額がそのままカードの請求としてリボ払いに設定されていました。月々の支払い負担を軽くしたいという考えでリボ払いを選んだのですが、実際に請求書を見ると高額な利息がかかっていることに気付きました。
また、手数料として10％が差し引かれていたため、最初から現金化で損をしていたのに加え、リボ払いの利息負担も重なり、トータルの負担が非常に大きくなってしまいました。この時点で、自分の選択がどれほど浅はかだったのかを痛感しました。
クレジットカード現金化のリスクと精神的な負担
さらに、クレジットカード現金化は、クレジットカード会社の規約に違反する行為であり、最悪の場合はカードの利用停止や強制解約、信用情報に傷がつく可能性があることを知りました。そのことを知ってからは、クレジットカード会社からの連絡に怯える日々が続き、精神的にも非常に大きなストレスを感じるようになりました。
カード会社に現金化の行為がバレたらどうしようという不安が常につきまとい、将来のローン審査などにも悪影響が出るのではないかという心配も抱えることになりました。そのため、精神的に余裕のない日々を過ごすことになり、改めて現金化に手を出してしまった自分を強く後悔しました。
今後の対策と反省
今回の経験から、クレジットカード現金化は決して安易に手を出してはいけない方法であることを痛感しました。一時的に現金を手にすることはできましたが、その代償として手数料、利息、精神的な不安といった負担がのしかかり、決して楽な解決策ではありませんでした。
今では、どうにかリボ払いの返済を少しずつ進めている状況ですが、利息負担が非常に重く、一度手を出してしまうとその返済から逃れることは簡単ではないという現実を実感しています。今後、同じような状況に直面しないよう、少しずつでも緊急用の貯金を作り、急な支払いにも対応できる体制を整えることが大切だと感じています。
読者へのメッセージ
私の体験を通して、皆さんに伝えたいのは、クレジットカード現金化は決して簡単な解決策ではないということです。急な現金の必要に迫られた際に、手軽な方法に飛びついてしまうと、その後に待つ負担は非常に大きくなります。特に、リボ払いの利息や現金化の手数料などは、後になって大きな負担としてのしかかってくることが多いです。
急な支払いが必要になった場合には、まずは他の手段を考え、家族や信頼できる友人に相談するなど、できるだけリスクの少ない方法を選んでください。私の苦い経験が、誰かの役に立ち、同じような間違いを繰り返さない助けになれば幸いです。現金化は一時的な解決策には見えますが、そのリスクは決して軽くはありません。くれぐれも注意し、安全で安定した生活を送れるよう心掛けてください。