私は30代の男性で、年収は約380万円の会社員です。普段からキャッシュレス生活をしており、手元に現金を持ち歩くことはほとんどありませんでした。しかし、ある日、火災保険の支払いで現金が必要になり、「クレジットカード現金化」に手を出してしまうことになったのです。この体験がどのような結果をもたらしたのか、詳しくお話ししたいと思います。
火災保険のコンビニ払いで困ったこと
その月、火災保険の支払いを「コンビニ払い」で行うことにしました。普段から電子決済をよく利用していたため、支払い用紙を持ってコンビニに向かい、PayPayで支払おうと考えていました。しかし、店員さんから「この火災保険の支払いは現金のみです」と告げられ、困ってしまいました。
手元に現金がほとんどなく、引き出せる預金も限られていたため、どうしても現金を用意する必要がありました。支払いの期限も迫っていたため、時間がない中で現金を工面する方法を必死に考えました。そんなときに思いついたのが「クレジットカード現金化」でした。
クレジットカード現金化を利用してしまった理由
火災保険の支払い金額は8万円ほどでした。現金が必要で、すぐに用意する方法がなかったため、インターネットで以前目にした「クレジットカード現金化」という手段を使うことを決めました。その時は「一度だけなら問題ないだろう」と軽く考えていたのです。
すぐにスマートフォンで現金化業者を検索し、一番手軽に利用できそうな業者を選びました。その業者では、クレジットカードで商品を購入し、それを業者に売却することで現金を手に入れる方法を提案してきました。簡単な手続きですぐに現金が手に入り、その日のうちに8万円のうち7万2千円を受け取ることができました（手数料として10％が差し引かれました）。
現金化の代償とリスクに直面
コンビニで無事に火災保険の支払いを済ませたことで一安心しましたが、数週間後にクレジットカードの請求が届いたとき、そこで現実を突きつけられました。現金化した金額がそのままリボ払いで請求されていたのです。月々の支払いを少しでも抑えたいとリボ払いにしていましたが、高い利息がついており、元金が全然減らないことに気づきました。
さらに、現金化の手数料が10％と非常に高額で、思った以上に負担になっていました。一時的には8万円の支払いを済ませることができましたが、その代わりにリボ払いの利息と手数料によって、毎月の支払い負担が増え続けることになってしまったのです。
また、クレジットカード現金化は、クレジットカード会社の規約違反にあたることが多く、利用停止や強制解約のリスクがあると後から知りました。カード会社にバレることを恐れ、毎月請求書を見るたびに不安がつきまとうようになり、精神的にも大きな負担を感じるようになりました。
経済的・精神的負担に悩む日々
その後も、毎月のリボ払いの請求が届くたびに、利息によって元金がなかなか減らないことに苦しむ日々が続きました。最初は軽い気持ちで利用した現金化でしたが、月々の支払いが増え続け、他の生活費を切り詰める必要が出てきました。
さらに、もしクレジットカードが利用停止になってしまったらという不安が常にありました。これから先、カードの利用履歴に影響が出て、他のローンを組む際にも悪影響が出るのではないかと考えると、日々の生活にも影を落とすようになりました。
クレジットカード現金化から学んだこと
今回の経験から、クレジットカード現金化は一見便利な手段に思えますが、その代償は非常に大きいということを痛感しました。目先の現金を手に入れるために、大きな手数料と利息、さらにクレジットカード会社からの信用を失うリスクがついて回ります。このような高リスクな手段に頼るのではなく、もっと他の手段を考えるべきでした。
今ではどうにか返済計画を立て、少しずつリボ払いを減らしていく努力をしていますが、利息の負担が大きく、一度手を出してしまったことを強く後悔しています。急に現金が必要な場合でも、もっと堅実な方法を探すべきだったと感じています。
急な出費に対処するために
今後、同じような状況に直面しないために、少しずつでも緊急用の貯金を作ることを心がけるようにしています。また、家族や友人に頼るなど、他の手段も考慮しておくことが大切だと実感しました。クレジットカード現金化は、一時的に現金が手に入るという魅力に見えますが、その先に待っているのは高額な負担と精神的な不安です。
もし、同じような立場の方がいたら、私のような失敗を繰り返さないように、できる限り安全で負担の少ない方法を選んでほしいと思います。急な出費は誰にでも起こり得ることですが、決して安易な手段に頼らないようにしてください。