私は40代の男性で、年収は約450万円の会社員です。家計の管理にはそれなりに気を使っており、日常的にはキャッシュレス決済を活用して生活しています。そんな私が、税金の支払いで現金不足に陥り、結果的に「クレジットカード現金化」を選んでしまった体験談をお話しします。
税金のコンビニ払いで直面した現金問題
ある日、固定資産税の支払い期限が迫っていることに気付き、コンビニで支払おうとしました。普段からキャッシュレス生活を送っているため、現金をほとんど持ち歩いていません。コンビニにて支払い用紙を出し、「クレジットカードで払います」と伝えたところ、店員さんに「この税金の支払いは現金のみです」と言われました。
一瞬どうすればいいのかわからなくなりました。支払いの期限は翌日に迫っており、時間がない中で現金をどうにかして工面する必要がありました。しかし、手持ちの現金はなく、銀行口座の残高もギリギリで、すぐに引き出すことができる金額がありませんでした。
クレジットカード現金化に頼ってしまった理由
固定資産税の支払い金額は約5万円。どうにかして現金を用意しなければならず、インターネットで以前に見た「クレジットカード現金化」という手段を思い出しました。その時は「今だけの緊急手段で一度限りなら問題ないだろう」と軽く考えてしまったのです。
すぐにスマートフォンで現金化業者を検索し、最も手軽に利用できそうな業者を選びました。現金化の方法は、クレジットカードで業者が指定する商品を購入し、それをすぐに買い取ってもらうことで現金を得るというものでした。手続きは簡単で、実際にその日のうちに4万5千円の現金を手にすることができました(手数料として10%が差し引かれました)。
支払いは済んだが待っていた代償
無事にコンビニで固定資産税の支払いを済ませることができ、一時的にはホッとしました。しかし、後からその代償に直面することとなりました。
まず、クレジットカードの請求が来た際、その金額にリボ払いの利息が上乗せされていました。月々の支払い額を抑えるためにリボ払いを選んでいたため、利息がかかることは予想していましたが、想像以上にその負担が大きいことに気付きました。さらに、元金がなかなか減らず、毎月支払っても利息ばかりが増えているような状況に悩まされました。
加えて、現金化にかかった手数料も大きな負担でした。5万円を現金化するために手数料として5千円を支払ったため、実際には4万5千円しか受け取れませんでした。その後、リボ払いの利息が重なり、最終的にはかなり高額な出費になってしまいました。
クレジットカード会社からのリスクと精神的な不安
さらに後になって知ったことですが、クレジットカード現金化はカード会社の利用規約に違反する行為であり、発覚した場合、カードの利用停止や強制解約、信用情報への悪影響など、さまざまなリスクが伴います。この事実を知ったとき、私は非常に強い不安を感じました。
もしクレジットカード会社に現金化が発覚してしまったら、これから先、他のローンを組むことも難しくなるかもしれないという恐れが常につきまといました。その不安は私の精神的な負担となり、日常生活にも少なからぬ影響を及ぼしました。
現金化を利用した結果の反省と後悔
今回の経験を通じて、私はクレジットカード現金化が非常に危険な選択であることを痛感しました。一時的に現金が必要だからと安易に手を出してしまいましたが、その代償として、高額な手数料や利息、そして精神的な不安を抱えることとなりました。
今では、少しずつリボ払いの残高を返済しているところですが、利息が重くのしかかる中での返済は決して楽ではありません。一度手を出してしまったことで、長期的に負担を強いられることになったことを強く後悔しています。今後は、もっと慎重にお金の使い方を考え、緊急時に頼ることのできる貯金を作ることを目標にしています。
同じような状況に陥らないために
私の体験を通じてお伝えしたいのは、クレジットカード現金化は決して簡単な解決策ではなく、その後に待つ負担が非常に大きいということです。急な現金の必要に迫られた際に、手軽さに惹かれて現金化に手を出すのは、リスクがあまりにも高い行為です。
今後、同じような状況に陥らないようにするために、緊急時に備えて少しずつでも貯金を積み立てること、また家族や信頼できる友人に相談するなど、他の方法を考えることが大切だと感じました。現金化は一瞬の解決策にはなりますが、長期的な負担を考えると非常に危険な選択です。
もし同じような立場にいる方がいたら、私の経験を参考にして、もっと安全でリスクの少ない手段を選んでほしいと思います。急な出費は誰にでも起こり得ることですが、その解決策として現金化を選ばないようにしてください。私のこの苦い経験が、少しでも誰かの役に立つことを願っています。